マルチエージェントチーム・ハーネスエンジニアリング・ワークショップ

プロンプトエンジニアリングからハーネスエンジニアリングへ。Claude Code・Claude Desktop App・Antigravity・Antigravity CLIの4つのツールを横断しながら、マルチエージェントチームを自ら設計・運用する2日間の実践ワークショップです。

本ワークショップとは? 「プロンプトエンジニアリングだけでは不十分である」という問題意識から出発し、AIエージェントに狭い役割を与えオーケストレーターが調整するマルチエージェントチームの設計方法論を学び、Claude Code・Claude Desktop App・Antigravity・Antigravity CLIの4つのツールで実際にサブエージェントを作成し、パイプラインを構築する2日間にわたる実践ワークショップです。

1日目は一般ユーザーを対象に、マルチエージェントの概念と実務ツールの実習、既存variantの活用に重点を置きます。2日目はITプロフェッショナルを対象に、アーキテクチャの深掘り、ツール比較、企業運用戦略、新規variantの作成からキャップストーンプロジェクトまでを扱います。

🎯学習目標

本ワークショップを修了した参加者は、次のことができるようになります。

LO-1
説明ハーネスエンジニアリングの定義をプロンプト・コンテキストエンジニアリングと比較して説明し、単一エージェントが抱える3つの構造的限界(コンテキスト過負荷・役割の衝突・並列性の欠如)を挙げられます。
LO-2
設計オーケストレーター・スペシャリスト・ハンドオフ契約から成るマルチエージェントチームを構成し、Anthropicの5つのオーケストレーションパターン(チェイニング・ルーティング・並列化・オーケストレーター-ワーカー・評価者-最適化)の中から状況に適したパターンを選択できます。
LO-3
適用危険作業の3段階分類(読み取り/書き込み/破壊的操作)、最小権限の原則、人による承認ゲート、隔離、監査ログを含むガードレール体系をサブエージェントに設計できます。
LO-4
実行Claude Code・Claude Desktop App・Antigravity・Antigravity CLIの4つのツールでサブエージェントを定義・呼び出し、順次パイプラインと並列実行を直接実装できます。
LO-5
比較実習経験に基づき、4つのツールのサブエージェント定義方式、teammateMode、フックのサポート状況、Agent Managerの違いを説明できます。
LO-6
判断企業内マルチエージェントチーム運用の2つのモデル(サービスチケットモデル vs 開発ツール+variantモデル)を比較し、自組織に適したモデルとその理由を説明できます。
LO-7
実装ai-workspace-standardsリポジトリのL0→L1→L2→L3階層構造と中核となる4種類のファイルを理解し、新しいvariant(co-retail)をプロトタイプとして作成し、昇格チェックリストを作成できます。
LO-8
統合自身の実際の反復業務を課題として再定義し、課題定義→ガードレール設計→サブエージェント実装→検証・振り返りという一連のサイクルを自ら設計・実行できます。

👥対象者

本ワークショップは2日間にわたり、それぞれ異なる対象層を対象に開催されます。日程に合わせて参加することも、両日とも参加して体系的に学ぶこともできます。

📅 1日目 — 一般ユーザー

AIツールを業務に活用したい実務者を対象としています。コーディング経験が豊富でなくても、CLIの基本操作に慣れていれば十分についていけます。

参考: 1日目のウォームアップ実習(テトリス/パックマン)では、claude.aiまたはClaude Codeを使用します。コーディング経験がなくてもプロンプト入力のみで参加できますが、HTML Canvasベースのゲームを体験する過程ではブラウザ環境に慣れているとより円滑に進められます。

📅 2日目 — ITプロフェッショナル

1日目の経験を土台に、アーキテクチャと技術的な深掘りを扱うITプロフェッショナル向けのセッションです。

参考: 本ワークショップはClaude CodeとAntigravity系のツールに焦点を当てており、4つのツールのインストールとCLIの基本操作に慣れていることを前提とします。CLI経験のない初心者は、インストールガイドの事前準備手順を十分に練習してから参加することをお勧めします。

📋事前要件

サブスクリプション・アカウント

☐ 有効なClaude Pro/Maxサブスクリプション(APIキーではなくサブスクリプション型アカウント)
☐ Antigravity利用のためのGoogleアカウント
gh auth loginが可能なGitHubアカウント

システム要件

☐ 最低5GBの空きディスク容量、管理者/sudo権限
☐ Claude Desktop App、Claude Code(CLI)、Antigravity(Desktop)、Antigravity CLI(agy)のインストール完了
bun --versiongit --versionが正常に出力されることを確認
☐ ワークスペースのルート位置にgit clone https://github.com/5throck/ai-workspace-standards.gitを事前にクローン
⚠️ 事前インストール必須。 ワークショップ当日にインストールの問題で時間を無駄にしないよう、講義開始の少なくとも1日前までに事前インストールチェックリストのすべての項目を完了してください。OS別の自動インストールスクリプトはインストールガイドに用意されています。

📖講義形態

形態内容1日目の割合2日目の割合
講義概念説明、パターン紹介、ツール比較、モデル比較約30%約40%
実習参加者自身によるサブエージェントの定義・呼び出し・パイプライン・variantスキャフォールディング約55%約45%
討論小グループ討論、確認質問、全体振り返り約15%約10%
デモ講師による画面共有(昇格パイプラインなど不可逆的な作業のみ)約5%
実習環境

4つのツール(Claude Desktop App、Claude Code、Antigravity Desktop、Antigravity CLI)をすべてインストールした上で、参加者を4つのグループに分け、それぞれ異なるツールで同じシナリオを進めます。最後に結果を比較することで、「ツール比較」の章の内容を直接体感できます。

🕐講義日程

両日合計の所要時間は約11時間15分(休憩を除く)。1日目の休憩2回、2日目の休憩2回(各10~15分)を含めると、1日目は約5時間55分~6時間25分、2日目は約6時間~6時間30分です。

日程構成の原則

1日目(一般ユーザー)はハーネスエンジニアリングの概念とガードレール、実務ツールの実習に重点を置き、ai-workspace-standardsを軽く紹介した後、既存variantの活用実習を十分に行います。コーディング経験の少ない参加者でもついていけるよう構成されています。2日目(ITプロフェッショナル)は1日目の経験を土台に、ai-workspace-standardsアーキテクチャの深掘り、ツール比較、企業運用戦略を扱い、新規variant作成キャップストーンプロジェクトを行います。

📅 1日目 — 一般ユーザー: マルチエージェント実践活用

10分

導入

講義目標・両日全体のロードマップ紹介、事前準備物の確認

講義

30分

第1章 · AI時代の業務革新

今なぜAIなのか(導入統計)、AI活用の3段階(利用者→活用者→設計者)、ハーネスエンジニアリングの必要性、マルチエージェントの原理、実務時間短縮の事例、本ワークショップのロードマップ

講義

45分

第2章 · ハーネスエンジニアリングとマルチエージェントチームの概念

Prompt→Context→Harnessの流れ、単一エージェントの限界、オーケストレーター・スペシャリスト・ハンドオフ契約、オーケストレーションパターン5種、動的チーム構成、AGENTS.md標準

講義 確認質問

20分

第3章 · ガードレールと権限モデル

危険作業の3段階分類、最小権限の原則、人による承認ゲート、隔離、監査ログ

講義

☕ 休憩1(10~15分)
40分

ウォームアップ実習 — テトリスからパックマンまで

バイブコーディングでテトリスを作る(10分)→単一プロンプトでパックマンに挑戦し失敗を体験→企画・開発・QAの3段階マルチエージェントで再挑戦(25分)→示唆のまとめ:「複雑さが高まるほど役割分離の価値は指数関数的に増加する」(5分)

実習(参加者自身) 示唆

80分

第4章 §1 + 第4章 §2-A/B · マルチエージェントチーム実習

Claude(A)/Antigravity(B)でサブエージェントの定義・呼び出し・順次パイプライン・動的チーム構成・並列実行・モデルティア比較(G-1/D-1/D-2/P-1/P-2)

実習(参加者自身)

☕ 休憩2(10~15分)
20分

第5章 · ai-workspace-standardsの紹介(軽く)

リポジトリ概要、中核となる4種類のファイル(AGENTS.md・CONSTITUTION.md・CLAUDE.md・GEMINI.md)、variantとは何か、スキャフォールディングによるプロジェクト作成の基本

講義

40分

第6章 · 既存variantの活用(G-1)

co-consultでPhysical AI市場調査プロジェクトをスキャフォールディング、4段階設計フレームワークの適用、エージェントチームの稼働(7段階コンサルティングワークフロー)、成果物のレビュー・ハンドオフの追跡

実習(参加者自身)

40分

第6章 · 既存variantの活用(G-2)

co-deckで韓食の世界化に関する発表資料をスキャフォールディング、発表テーマの枠組み設定、11段階パイプラインの稼働、成果物のレビュー・改善、TTS・自動スライド設定

実習(参加者自身)

10分

1日目のまとめ

本日学んだ内容の要約、2つのvariant(co-consult vs co-deck)の構造比較の振り返り、2日目(ITプロフェッショナルセッション)の予告

討論

📅 2日目 — ITプロフェッショナル: アーキテクチャ・新規作成・キャップストーン

10分

1日目の復習

主要概念の要約(オーケストレーションパターン、ガードレール、AGENTS.md)、第6章の既存variant活用実習の成果共有

討論

15分

第8章 §1 · 配布とSSOT

L0→L1→L2→L3階層構造の詳細、フォークモデル、ファイル別SSOTの流れ

講義

15分

第8章 §2 · ライフサイクル管理

エージェント・スキル・スクリプトのライフサイクル管理

講義

10分

ミニ演習 · ライフサイクル図の比較

学んだエージェントのライフサイクルとスキルのライフサイクル図を比較し、2つのライフサイクルの違いを3つ見つけて隣の人と共有する。

ミニ演習

15分

第10章 · L3プロジェクトのアップグレード

既存プロジェクトをL2 variant構造にアップグレードする手順、ファイル処理5分類、スナップショット・ロールバック、昇格との方向性の違い

講義

15分

第9章 · ワークフローデザインパターン

ワークフロー構成要素(ステップ・分岐・並列・集約・ゲート・ループ)、5つのドメイン別事例、パターン選択ガイド

講義

25分

共通参考 · ツール比較(技術的)

4つのツールの構造を一目で把握、Claude Desktop App vs Code(サブエージェント定義、teammateMode)、Antigravity vs agy(Agent Manager、/goal・/agent・/agents)、マルチエージェント対応範囲の比較表、実習ツール選択ガイド、AGENTS.mdの統合

講義

30分

第7章 · 企業内運用戦略の比較

サービスチケットモデル vs 開発ツール+variantモデル、カンバンベースの運用、両モデルの長所・短所の比較

講義 討論

☕ 休憩1(10~15分)
40分

第11章 · 新規variantの作成(D-1)

co-retailのPhase Aプロトタイプ作成 — create-l3-scaffold、ドメインエージェントの定義(researcher・writer)、AGENTS.mdロスターの更新、agent:verify

実習(参加者自身)

20分

第11章 · 新規variantの作成 — 講義

ゼロから作る(Phase A→B)vs既存プロジェクトの昇格、2つの経路の違いと選択基準

講義

60分

第12章 · 新規variantの昇格

プロトタイプの検証(validate-templates・agent:verify)、昇格チェックリスト/マニフェストの作成(参加者実習)、昇格パイプラインの実行(講師デモ)

実習 デモ

☕ 休憩2(10~15分)
60分

第13章 · キャップストーン実習

自身の反復業務を選び、4段階(課題定義・ガードレール設計・サブエージェント実装・検証振り返り)を自ら設計する

実習(参加者自身)

15分

キャップストーン発表

1~2名が自身のワークフローを短く共有し、参加者からフィードバック

発表

15分

まとめ

両日全体の振り返り、Q&A、用語集/FAQの案内、次のステップの案内

討論

📚扱うテーマ

ブロックテーマ関連章日程
導入AI導入の現状と統計、AI活用3段階、ハーネスエンジニアリングの必要性、マルチエージェントの原理、実務時間短縮の事例第1章1日目
概念ハーネスエンジニアリングのパラダイム、オーケストレーションパターン、AGENTS.md標準第2章1日目
安全性ガードレール設計、危険作業の分類、最小権限、承認ゲート、隔離第3章1日目
ウォームアップバイブコーディング(テトリス)とマルチエージェント(パックマン)で複雑さによるアプローチの違いを体験ウォームアップ1日目
実習サブエージェントの定義・呼び出し・パイプライン・並列実行・モデルティア比較第4章 §1、§2-A/B1日目
設計ai-workspace-standardsの紹介、中核となる4種類のファイル、variant概要第5章(軽く)1日目
実装既存variantの活用(co-consult、co-deckのスキャフォールディング・稼働)第6章1日目
設計深掘りL0→L1→L2→L3階層構造、ファイル別SSOTの流れ、エージェント・スキル・スクリプトのライフサイクル管理第8章 §1、§22日目
アップグレード既存プロジェクトをL2 variant構造に転換、ファイル処理5分類、スナップショット・ロールバック第10章2日目
ワークフローワークフロー構成要素、5つのドメイン別パターン事例、パターン選択ガイド第9章2日目
ツールClaude Code、Claude Desktop App、Antigravity、Antigravity CLIの比較分析共通参考2日目
運用サービスチケットモデル vs variantモデル、カンバンベースの運用第7章2日目
創出新規variant作成(co-retailプロトタイプ)、昇格パイプライン第11章、第12章2日目
統合キャップストーン: 自身の業務にマルチエージェントチームを適用する第13章2日目

修了後に得られるもの

🎤講師情報

[講師名・所属・肩書き]

[講師プロフィール: AIエージェント導入・運用の経験、主な関心分野、連絡先]

このセクションは講師が直接記入できるよう空欄にしてあります。

🔗参考資料